初めての指導対局

北九州将棋フェスティバルでは子ども大会や記念対局のほかに指導対局も行われます。将棋を見るようになってだいたい1年、小学生の頃は将棋を指していて将棋盤も持っていたものの、戦型などを意識することもなく、居飛車振り飛車の概念もなくて。最近は3手詰の詰将棋をぼちぼちやっているものの、1問解くのにもやっとって感じで。

指導対局って腕に覚えがある人が試すものと思っていました。なので指導対局に初めは興味がなかったものの、この記事を読んで指導対局への印象が変わりました。

note.mu

山口絵美菜女流1級の書いた記事を読んで、指導対局って将棋指し始めでも受けていいんだなあと思い、申し込んで受けることになりました。そして指導対局当日、教えてくれたのは谷口由紀女流二段だったのは、昨日の日記に書きました。

前夜祭で谷口女流二段に指導対局を六枚落ちで受けようと思ってるって話をしていたので、宣言通り六枚落ちでお願いしました。

指導対局を受けることになってからは、六枚落ちの攻め方の動画を結構見てたんです。YouTube日本将棋連盟のアカウントで六枚落ちの講座の動画が何本かあがってるんです、しかも講師は西尾明六段。

六枚落ちの時、下手は9筋を攻めるのが定跡で、その攻め方を覚え、同時にNintendo Switchの将棋ゲームで試していました。試したいんだけど、ゲームのコンピュータはレベルが低いと9筋の攻めを受けてくれないし、レベルが高くて9筋の攻めを受けても受けかたが決まっているので、何度かすれば9筋突破まではできてしまいます。

結局動画で9筋突破を受ける上手のパターンをいくつか見て覚え、ある形になれば角を切って(豊川孝弘七段的に言うとキリマンジャロ)攻めるのがいいという形も覚えたのですが、谷口女流二段の受け方はそのどれとも違うものでした……。

これ、よくわかんない……と戸惑って指しているうちに、いつの間にか自分の角が追い詰められていました。逃げることもできたものの、逃げてしまうと角の働きが悪くなりそうだったので、上のキリマンジャロ局面ではなかったものの、角を切ってみました。

その後、竜で攻めたものの、攻め駒が足りず、それからまたわかんなくなって、そうこうしているうちに追い詰められて負けてしまいました……。

そのあとに、局面を戻して教えてもらったのですが、角を切ったのは良かったと褒めてもらえました。良かった、逃げなくて……。あとは竜と上手の王将が同じ段(2段目)にいたんですが、僕は王手をかけたいと思い1段目に進んだんですね。でもそこは竜は相手玉と同じラインで睨んでいながら、玉を守る金を攻めた方がいいと教えてもらいました。まさに「守り駒を攻める」将棋フォーカスでもよく出てくる言葉です。その瞬間「将棋フォーカス毎週見てます」と谷口女流二段に言ったらありがとうございます〜と答えてくれたので、とっさに将棋フォーカスと言えた自分の瞬発力を将棋を指す方に生かしたかったです……。

もうちょっとうまく指せると思ったのになあ……全然ダメでした。もっと練習して六枚落ちなら苦にならないくらいになって、また指導対局を受けたいです。

それにしてもプロ棋士の方はすごいです。今回は1度に5名を相手に指導対局だったのですが、5人とも実力のばらつきや、同じ手合いでもレベルが違うのに、それにうまいこと合わせて指して、しかも指し手を覚えて復習の時に教えてくれるんですよ。僕は自分の指してすら覚えてないのにね……。

指導対局をしている棋士の方の立ち姿や、盤面を見るために伏し目がちになるところとか、かっこよくて美しかったです。