選挙と蝶ネクタイ

違憲状態で行われた去年の選挙は無効だとする訴えの判決が今日も出て、やはり違憲とのこと。でも選挙を無効にはしないみたいな判決。実際選挙をやり直すとなるとお金もかかるから難しんだろう。一票の格差は中学か高校で勉強して、放っておくのは良くないと知っているものの、そんなに上手く割り振りできないんじゃないかって思うのも事実。
そんなとき思い出したのはWBSに時々コメンテータで出ているロバート・アラン・フェルドマンさんが面白い提案をしていたこと。一票の格差を是正するには、国会議員の議決権を議員ひとりに一票ではなくするというもの。選挙区の選挙人(得票数じゃなく)が全国平均より少ないところの議員は議決権が1より小さい議決権。逆に選挙人が多いところの議員には1より多い議決権で国会を運営するという感じ。なんでもひとり一票だと思い込んでいた自分にとって、小数の半端なものにするという考えはすごく新鮮でハッとして面白かった。
言われてみれば、会社の合併などで株式交換などをするときも、小数を含む株数の割り当てとかあるから、経済的な考えから見るとよくあることなのかもしれない。
でもってそのフェルドマンさん、違う日にも興味深い話をしてて。憲法によると国会議員を選ぶ選挙は法律によってこれを定めるとされているので、つまり国会議員は自分たちを決める仕組みを自分たちで作っていることになると。これはおかしい、会社の取締役を決めるのは株主総会でしょ、だから選挙制度を決めるのは最高裁などがするべきだと。言われてみるとこれもそうだな、フェルドマンさんに言われて気づくことが多い今日この頃。ダテに蝶ネクタイしてるだけある。
フェルドマンさん、WBSに出だした当初は普通のネクタイだったけど、いつからか蝶ネクタイを着用するようになってた。蝶ネクタイをし始めた時もWBS見てたけど、小谷さんと蝶ネクタイにした理由を話してたりしてた。それ以来ずっと蝶ネクタイなので、フェルドマンさんといえば蝶ネクタイというイメージになっていった。蝶ネクタイってぽっちゃりした人がしてるイメージもあるけど(他の番組の影響で)、フェルドマンさんの蝶ネクタイはステキでかわいらしいなあって思う。
あの人といえばこの服装っていうのがあって、例えば岩田社長なら上着の下にベストを着ているとか。昔のほぼ日の記事で岩田社長がカジュアルな格好しているのをみて、びっくりしたというか社長らしくないというか。やはりその人のイメージに結びついた格好ってあるもんだなあ。