名人戦の前夜祭に行ってきた

前回の日記で、本日と明日行われている名人戦第4局の会場であるアゴーラ福岡山の上ホテル&スパに事前に行ってきたことを書きましたが、これは昨日の前夜祭に行くための事前調査という布石だったのです。布石、将棋の話なのに囲碁用語。

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会場はもちろんアゴーラ福岡山の上ホテル&スパ

前夜祭当日の天気はあいにくの雨。そして会場はその名の通り山の上にあるので、気軽に歩いて行くのは厳しいです。と書きつつ、前回お昼を食べた時は晴れていたので自転車で坂道を登って行ったんですけどね。

雨ならばタクシーで行くのが確実かと思いますが、博多駅からホテルへの送迎バスも出ているので、時間が合えばそれに乗るのもいいと思います。それなら雨に濡れることもないだろうということで、僕も今回は送迎バスで行きました。

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前夜祭会場

前夜祭なるものに初めて行くので、どのように立ち回ればいいのか不安でしたが、それは全く気にしなくてよかったです。何回も前夜祭に行ったことがある方や、場馴れしてそうな年配の方に色々声をかけてもらい、楽しく過ごすことができました。将棋ファンってみんな優しい!ありがとうございました。

前夜祭の式次第としては、まず壇上に主催・協賛企業の方が座り、その後に佐藤天彦名人と羽生善治竜王が入場してきます。で、壇上のあの人、井上慶太九段?でもよく知ってるわけじゃないから確信がない……。

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井上慶太九段

正解でした。将棋連盟の理事として来られていました。挨拶の最初が「藤井聡太六段に勝った井上です」で会場が笑いの渦に。掴みのネタとしては最高のものを手に入れられました。人の噂もなんとやらなんで、そろそろ使うの止めようとも話されてましたけどね。そんな井上九段はこの時まさに弟子の船江恒平六段が藤井相太六段と対局していて、そちらも気にされてました。残念ながらその後船江六段は負けてしまいましたが……。

井上九段とは一緒に写真も撮らせてもらいました。気さくに話しかけてくれて、めっちゃ楽しかったです。井上九段の僕が持っていた知識は藤井システムの最初の被害者ということくらいだったんですけど、素晴らしい先生でした、ごめんなさい。

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雨が降ってなかったらいい景色のはず

ひととおり挨拶が終わり、乾杯をすると、両対局者と記念撮影モードに。これがしたくて前夜祭に申し込んだんですよ〜ってことで、みんなで並びます。

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撮影は両対局者と3ショット

こんな感じで名人戦のパネルの前で両対局者に挟まれての3ショットですよ!名人と!竜王と!棋力が全くない僕ですよ!ヤバい。

写真撮影の列もすごいし、3人で撮るので、両対局者それぞれに話しかけるのが難しそうでした。行く前は羽生竜王にはこのこと話そうとか、佐藤名人にはあのことを話そうとか色々考えてはいたものの、緊張もありほとんど話せず……。

ただ、佐藤名人はこのあたりの小学校・中学校に通っていたことは知ってたので、「このあたりはめっちゃ地元ですよね、頑張ってください!」と伝えることができました。佐藤名人も答えてくれましたよ、嬉しい。その後のスピーチでここが地元であることは話されてました。

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花束贈呈

そして花束贈呈と両対局者それぞれから対局に向けての意気込みを聞いて、明日の対局に備えて両対局者は退場です。なんだか入場したり退場したり、結婚式みたいだなあとこの時思いました。お客さんが2人を待ってるというのは同じかな。

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立会人を始め解説陣

両対局者がいなくなった後は、立会人の深浦康市九段を始めとした解説陣による、明日の戦型予想も含めたフリートークです。本田小百合女流三段は小さくて小動物的な可愛さでした。

こちらの棋士の方々とも写真を撮らせてもらったし、深浦九段とは揮毫の話とかできたし、豊川孝弘七段はいつも通りのオヤジギャク連発で面白かったし、棋士の方々はそれぞれに素晴らしく面白い先生方だなあと感激しました。

こんな感じで前夜祭はお開きとなりました。めっちゃ楽しかったです。心残りを挙げるならば、あまり飲み食いができなかったのですが、これは仕方ない。ここで満足いくまで飲み食いできたら完璧な立ち回りでしょう。

将棋を見るようになってから間もないこのタイミングで、近くで名人戦という将棋界最高峰の対局があり、対局者は地元出身の佐藤名人と挑戦者は羽生竜王、こんな機会またとないですよ。そんなところに居合わせることができて光栄でした。前夜祭楽しいわ〜また行きたい。